| [紙の規格寸法について] |
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| <紙の寸法が決められるまで> |
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| 紙の寸法規格の制定には、ドイツの偉大な化学者で1909年にノーベル賞をもらっているオストワルド(1853ー1932年)が貢献しています。化学の基礎である物理化学、無機化学をだれにでもわかるように説いたオストワルドは、物理化学者として多くの業績を挙げ、教育上にも功績がありました。ドイツの紙の寸法規格はオストワルドの提案によって定められており、日本の紙の寸法規格のA判はドイツの規格を採用しているので、オストワルドの恩恵を受けているというわけなのです。ドイツの紙の寸法規格(DIN476)はひじょうに合理的です。 |
| ●ルート長方形 |
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| :面積を1m2とし、幅と長さの比を1:√2とした用紙をAO判とし、長辺を半分に切るごとに、A1判からA10判まで定めています。 |
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X・Y=1m2 X:Y=1:√2 X=0.841m Y=1.189m
X(0.841m)・y(1.189m)=1m2
幅と長さの比1:√2の長方形はルート長方形という調和のとれた形です。
幅と長さの比を1:√2とすることによって二等分の法則、相似の法則が生まれ、紙をむだなく
使うことができるのです。 |
| ●二等分の法則 |
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| :長辺で半分に折ると、つねに二等分されるのが、二等分の法則です。 |
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| ●相似の法則 |
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| :幅と長さの比1:√2の長方形を長辺で二等分することを繰り返して得られる長方形はいずれも、幅と長さの比1:√2で相似形となります。これが相似の法則です。 |
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ドイツの紙の寸法規格は1934年に国際規格としてみとめられ、戦後lSO(国際標準化機構)に引き継がれ、紙の寸法規格(ISO216)に規定されて今日に至っています。日本の紙の寸法規格が制定された年(昭和4年)で、当時の内閣印刷局(現在の大蔵省印刷局)の研究所長、矢野道也氏およぴ王子製紙の重役、井上憲一らは各国の規格を調査検討し、原案を提出しました。
これがJES(日本標準規格)の紙加工仕上寸法です。この規格は戦後、JIS(日本工業規格)として
一部改定されて今日に至っています。
日本の紙の寸法規格は従来使用してきた寸法も無理なく包含するために、書籍や事務用紙などに加工した仕上がりの寸法(紙加工仕上寸法)を決め、次に、化粧裁ちの分をふくんでいる原紙寸法が制定されています。 |
| ●紙加工仕上げ寸法 |
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| 紙加工仕上寸法にはA列とB列があります。 |
A列 B列 (単位:mm)
0 841×1189 1030×1456
1 594×841 728×1030
2 420×594 515×728
3 297×420 364×515
4 210×297 257×364
5 148×210 182×257
6 105×148 128×182
7 74×105 91×182
8 52×74 64×91
9 37×52 45×64
10 26×37 32×45 |
A列は上記のドイツエ業規格(現在、国際規格ISOになつている)をそのまま採用しています。
B列は江戸時代の公用紙、美濃紙の大きさ美濃判に由来しています。
以前役所の用紙はすべてB判だったのはこのためなのです。
A列とB列の2つの寸法規格を制定したことによって、昔から使われていた寸法の紙もほぼそれに近い形の紙で充足され、使いやすい規格となっています。
A列は縦横の長さの比が1:√2で面積1m2を基本A列0判としています。
A列0判は841mmx1.189mm=面積1m2。順次その長辺を半分に切って、A1判とし、以下A10判までと
B列は縦横の長さの比が1:√2で面積1.5m2を基本B列0判としています。
B列0判、1.030mm×1.456mm=面積1.5m2。同じく、順次その長辺を半分に切って、B1判とし以下B10判までとしています。 |
| ●原紙寸法 |
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| 原紙寸法にある四六判、菊判、ハトロン判について |
種類 寸法 (単位:mm)
A列本判 625×880
B列本判 765×1085
四六判 788×1091
菊判 636×939
ハトロン判 900×1200
四六判は、明治の初めイギリスから輸入されていたクラウン判の4倍半(30インチ×40インチ)に近い31インチ×43インチの紙を印刷した後、32に裁断し、化粧裁ちすると横4寸、縦6寸の書物の寸法になるのでこの寸法の紙を四六判といいます。
菊判は、明治14、5年に新聞発行のためにアメリ力から輸入した紙を広く売るため、新聞の聞の字がキクと読むので菊印判として売り出しました。菊印判がのち菊判と通称されるようになりました。
ハトロン判は、菊判(636mm×939mm)の2倍大の寸法の紙です。JISの委員の小林清臣氏によるとハトロン紙の語源はドイツ特有の紙、パトローネン・ヒユルゼン・パピアー(薬莢紙)です。
日本の文書の寸法はA判(A列)と日本特有のB判(B列)の2つの規格があります。
国際取引の文書はA判の文書でないと通用しません。以前は、役所に提出する文書はB判が主体でした。そのため文書を書き直したり、二重に作成しなければいけませんでした。
近年、役所の用紙の寸法がA判に統一され、事務処理が大幅に合理化されました。 |